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2016年12月28日水曜日

竜胆の根を使ったチョコレート 竜胆のイラスト



今日のイラストは「竜胆(りんどう)」です。
リンドウ科リンドウ属の多年生植物。

リンドウ科の植物は約70属1100種類以上あるといわれていますが、その中でも竜胆は生薬として活用されています。

竜胆の根から作られた生薬は「熊の胆」よりさらに苦いので、竜の胆とよばれ竜胆(リュウタン)の読みが、リンドウへと変化したとのこと。

また、竜胆にはもうひとつ名前があり、昔は疫病草(えやみくさ)と呼ばれていたと言います。

えやみ=疫病を止める、という意味だそうですが、えやみ草の由来には、もうひとつ説があります。

根があまりに苦いので、根を舐めると「笑み」が止まるので、笑止草でえやみ草となったというものです。

笑みが止まるほどの苦みは「ゲンチオピクロシド」と呼ばれる苦味配糖体という成分で、苦くいお茶で有名なセンブリにも含まれています。

ゲンチオピクロシドの苦みを薬として活用しているのは日本だけではありません。

フランスのジュラ地方では「ゲンチアナ」というリンドウ科の植物の根を使った薬草種があるそうです。

ジュラ地方の人たちは、19世紀からゲンチアナの根を使った薬草酒を飲んでいたと言います。

この、フランス東部ジュラ地方には、直系一族だけで100年以上も手作りショコラを作っている名門ショコラトリーがあります。

その名は「イルサンジェー」。

100年以上も前のレシピを現在も守り続け、一子相伝でのショコラを作っています。
レシピ本を開くことを許されているのは、イルサンジェ一族の当主のみ──。

なぜ、ここで、イルサンジェーのショコラの話を持ち出したのか?

それは、ショコラティエのイルサンジェーの代々当主たちも、竜胆の薬草酒を好んで飲んでいたから。

プラス。

イルサンジェーが2016年秋に竜胆の根を使った限定ショコラ「ラシーヌ・カレ」を販売したからです。

チョコレートも薬用として活用されることがあり、ゲンチアナも薬用として活用されている。この共通点からヒントを得て、ラシーヌ・カレの製作に至ったそうです。

竜胆の根はフランス産を使用。
チョコレートは「ガナッシュ」と、アーモンドパウダーを使ったマジパンの2層仕上げ。

数量は50個限定で、2016年10月31日販売。

もう、販売は終わっていますが(汗)

イルサンジューのチョコレートは購入できますよ。

1Fブティックでの購入は、予約不要で1粒から購入可能。
※ただし、数に限りがあるので、事前に電話で在庫状況の確認をお願いしますとのこと。

ブティック地下B1Fのサロンでは、フランスから直輸入した20~30種類のショコラの食べ比べセットや、イルサンジェー当主厳選の3種のワインをショコラと組み合わせて楽しむセットも。ワインNGな方は、コーヒーや紅茶のセットもOK。
※サロンは事前予約が必要です。

バレンタインデーにチョコレートを手渡しで贈るのもいいですが、サロンでゆったりチョコレートとワインを味わうというのも素敵ですね。

気になる方は、イルサンジェーのサイトへGO!

いやぁ、魚沼工房っぽくない、おしゃれな内容でしたが、いかがでしたでしょうか?
たまには、おしゃれなのもいいですか……ね?(*^_^*)

2016年12月27日火曜日

汚染物質を吸収蓄積する植物 ハイパー・アキュミレーター植物について シラタマノキのイラスト



今日のイラストは「シラタマノキ」です。
ツツジ科の常緑小低木で、白い実をつけます。
似ているもので「雪晃木」という植物もあります。

宮城県、秋田県、岩手県の3県またがる栗駒山(標高1626m)の周辺には「シラタマノキ湿原」があり、シラタマノキが保護されているそうです。

シラタマノキ湿原はツンドラ湿原とよばれる泥炭層で、コケからできた鉄分を多く含む泥炭からなり、学術的に貴重な場所だといいます。

シラタマノキは「比較的乾燥した場所に生える」とのことですが……。
栗駒山のシラタマノキ湿原は湿原。

湿原。

湿原は『淡水によって湿った草原を指す』と、wiki先生が言っています。

湿っていたら、比較的乾燥した場所に生えるシラタマノキは生えるのか?

と思って、調べてみたところ、シラタマノキは「岩石帯や砂礫地などやせた地に生息してる」という記述も見かけました。

では、湿度ではなく、土の性質に関係するのかな? と思って検索しましたら。

シラタマノキはツツジ科の火山性植物で「火山地帯の硫黄分の強い土地でも育つ」そうです。と書かれていました。

シラタマノキの実をつぶすと、サリチル酸の匂いがします。
サリチル酸臭って? サロメチールの匂いですね。
シラタマノキの仲間は葉っぱや実に、サリチル酸メチルを多く含んでいます。

植物は生育環境が変わったり、昆虫や病原菌の害を受けたりすると、自分を守るために独自の防御策をとります。

環境の変化にはアブシジン酸、虫に食べられないためにジャスモン酸、病原菌の感性を防ぐためにサリチル酸を生合成し、ストレスに耐えるためのタンパク質を合成します。

シラタマノキは身を守るために、サリチル酸を生合成したのでしょうかね?
火山が関係しているのでしょうか?

植物の中には汚染されている土壌や金属類が多く含まれる土地を好んで生息するものがいて、汚染物質を吸収する植物のことを「ハイパー・アキュミレーター植物」と呼ぶそうです。

ハイパー・アキュミレーター植物」は、他の植物が育たない環境に生息します。
これは、子孫を残すための生き残り作戦。

国立環境研究所発行の「国環研ニュース26巻」に、
生物圏環境研究領域生態遺伝研究室主任研究員の玉置雅紀の研究ノート
「毒を貯める植物 −植物はなぜ重金属を貯めるのか?−」が掲載されています。

こちらに、ハイパー・アキュミレーター植物のことが詳しく書かれていました。

シラタマノキにある成分「サリチル酸」は植物が病原菌の二次感染を防ぐために自ら作り出している成分ですが、害虫に対する防御目的もあるとのこと。

北米に自生するアブラナ科の植物スタンレヤ・ピナータは、土壌汚染物質であり金属の一種でもあるセレンを高蓄積するハイパー・アキュミレーター植物

この、スタンレヤ・ピナータはセレンが含まれていない土壌に育った場合でも、エチレン・ジャスモン酸とサリチル酸の合成を通して、害虫から身を守るための防御タンパク質を生産するそうです。

ちなみに、セレンがある土地に育っているスタンレヤ・ピナータは防御タンパク質を作りません。

防御タンパク質を作らないほうが、生育が良くなる(セレンがある土地に育っているほうが)と言います。

ハイパー・アキュミレーター植物、すごいですね。

シラタマノキもハイパー・アキュミレーター植物なのでしょうか?
植物の世界は奥が深いですね。

最後に、みんなに自慢できちゃう、プチ情報を!

ヤナギの樹皮は、古来痛み止めとして用いられていました。
これは、ヤナギの成分サリシンが人の体内に入ると、サリチル酸に変化し抗炎症作用を著すからなんですって。

あ、知っていました? それは、失礼しました。